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2017.10.17

園芸療法士

高齢者福祉施設での園芸プログラム「夏野菜のうちわづくり」

園芸療法では活動の一部として

高齢者福祉施設に入居されている高齢者に対して、レクリエーションとしての園芸プログラムを行っています。

 

目的は、「季節を感じる」「残存能力を引き出す」「役割をつくる」「利用者様同士の交流のきっかけづくり」「認知機能の低下抑制」等です。

 

例えば特別養護老人ホームに入所する方は、要介護度3以上の方です。                  3以上の方は基本的には一人での立上りや歩行が困難で衣類脱着やトイレ、入浴に介助が必要な方々です。  車椅子の方も多く、介護スタッフの手もいっぱいいっぱいな施設では外にでる回数や季節の変化を目にする機会も少ないです。認知症などで認知機能が低下してきている方は、一人でできることがあっても時間がかかるため介護スタッフの方がおこなう場合が多いので、まだ自分でできることも自分で行うという機会(残存能力を使う機会)が減っていきます。入居したばかりの方の中にはなかなか馴染めず、ベッドに横になったり俯いて座っている時間が極端に増えてしまって、身体能力や認知機能低下を促進してしまうケースもあります。

 

園芸療法では、その時期の花に触れる、ひな祭りやクリスマスなど季節行事の飾りを植物で作る、トマトなどの野菜をベランダでプランター栽培するなど、季節を感じる機会になります。

そして、植物は、栽培だけでなく料理や祭りなど昔から私たちの生活と密接関係しているため、昔のことを思い出すきっかけになります。認知症が進行し、普段様々なことに対して「できない、わからない」といっている方も、野菜の栽培や、野菜調理時の包丁使いなど、昔よく行っていたことならさらっとやりのけてしまうことも多いです。プログラムを行って、「あの方、あんなこともできたのね」と施設のスタッフの方がびっくりしていることもよくみかけます。また、野菜や花の話は共通の話題になりやすく、利用者の方同士での交流となります。

・・・まだまだ書きたいことはあるのですが、長くなってしまうため、今後ちょっとずつ紹介していきます。

 

 

 

去年夏に実施した園芸プログラムの紹介です。

老人介護施設 悠泰の里での第一回目の園芸プログラムを実施しました。

プログラム内容は「夏野菜スタンプのうちわ作り」
計27人の施設利用者の方、それぞれ良い作品ができました🍀

今回は、夏野菜を使ってのプログラムでしたので、

プログラム中、昔育てていた野菜の話題や、

野菜の調理方法の話で利用者様同士盛り上がっておられました。

女性の方が多かったのですが、男性の方も

「昔は、じゃがいもを育てていた」「おおきい農地をもった百姓だったんだ」などと元農家だったようで

楽しそうに話してました。

 

最後は、施設の中ではあまり聞こえてこない蝉の鳴き声を流し、

自分の作ったうちわで仰ぎながら、夏の雰囲気を楽しみました。
「楽しかった」と声も多数聞け、みなさんの笑顔が見れて良かったです。

 

 

 

試作時のスタンプ

各野菜、こんな模様が現れます(^^)

 

今回のプラグラムは、野菜はいろいろな方からご協力いただき譲っていただくことができ、

それ以外の材料費は一人当たり約100円の予算で済みました。

 

作ったうちわは各自お部屋にお持ち帰り。家族の方にも見てもらえるといいですね(^^)

 
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